【災害直後のトラウマ予防ケア】
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【災害直後のトラウマ予防ケア】

大震災のようなトラウマ的な出来事が起こると、
私たちの安心感と、将来を予測できるという感覚が脅かされます。
これによって私たちの中の強い身体的・感情的反応が引き起こされることがあります。
こうした反応は正常です。
災害直後のトラウマ予防ケアは、あなた自身、家族、友人たちがトラウマ的な出来事を
目撃したり、聞いたり、実際に体験したことに対して、
どのような援助ができるかについての情報を与えるものです。

〈身体的な反応〉
•この種のストレスに対して、身体的な反応が出ることは自然なことです。
なのでこうした反応を怖がらないようにしましょう。
「活性化」のサインを認め、それを怖がらないことが大切です。
•心拍が速くなる
•呼吸困難
•血圧の上昇
•胃が縮む、喉がつかえる
•筋肉の震え
•皮膚が冷たくなり、思考がぐるぐるする
•上記のような反応に抵抗しなければ、やがて消えていきます。

〈役に立つ反応〉
私たちは、自分たちの神経系が過剰に刺激されたときに、
どのようにそれらを解放するかを理解することで、神経系のバランスを
取り戻すことができます。以下はその例です。
震え、発汗
身体の温かさ
お腹が鳴る
深い呼吸
泣く、笑う
こうした反応は良いものです。

つまり、エネルギーのいくらかを解放し、バランスを取り戻しつつあるということです。
私たちがやるべきことは、ただ身体に何が起きているかを、
批判することなく観察することです。
自分たちがどう感じるかをただ感じるままにして、それがやりたいことをやるだけの
時間を与えてあければ、身体は自らバランスを取り戻す内的な力を持っているということを
理解するだけでいいのです。

〈やるべきこと〉
「グラウンディング(地に足をつけること)」し続けることが非常に重要です。
もし方向感覚を見失ったり、混乱したり、取り乱したり、信頼できない感じがしたら、
以下のエクササイズをやってみるといいでしょう。

•椅子に座り、地に足がついているのを感じます。
太ももを押し、座面に触れるお尻を感じ、背中が椅子に支えられているのを感じます。
周りを見回し、赤か青の色がついているものを6つ選びます。
これにより今この瞬間にいること、より身体が地についていることを感じられるようになります。
呼吸がゆっくりと穏やかになっていくのに気づきましょう。
外に出て草の上に静かに座りたくなるかもしれません。
地面に座りながら、大地にお尻が支えらているのを感じてください。

•次に紹介するエクササイズは、身体が感情を囲い込む「入れ物」として
感じられるようになるためのものです。
身体の各部分を手でやさしくぱたぱたとたたいてみましょう。
手首に力を入れないようにしましょう。
あなたの身体がよりちくちくしたり、生き生きしたり、はっきりと感じられるかもしれません。
感情によりつながりやすく感じられるかもしれません。

•もう一つのエクササイズは、部位ごとに筋肉を緊張させることです。
胸に腕を巻き付けて肩を抱き、しっかり握り、腕を上から下までたたきます。
同じことを足でも行います。足を緊張させ、外側からつかみ、足を上から下までたたきます。
背中を緊張させ、身体の前を緊張させ、それからゆっくりと緊張をゆるめます。
これによってあなたや周りの人がよりバランスを取り戻す助けになるでしょう。

•スポーツや、エアロビクス、ウエイトトレーニングは、
うつ状態の回避や攻撃性のはけ口として役に立ちます。



(文責:ジーナ・ロス/ピーター・リヴァイン。 本文の内容はトラウマ療法ソマティック・エクスペリエンスなど複数のメソッドに依った。訳:藤原千枝子)

水の反映さまより、転載させて頂きました。
by Mmegu33 | 2011-03-30 00:01 | 震災関連
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